疲れやすい身体を、自分にあったやりかたで、強く、健康に改善していきたいのだけど、いったい何をしたらいいのだろう? スマートデバイスを上手に選択し、継続できそうな方法を選ぶことで成果が大きく変わってきます。
体重、体脂肪率、BMI、血圧、血糖値などのスマホでの定量管理は、ヘルスモニタリングを実施する上でいまや常識となりつつありますが、意外に自分にあったデバイス機器を選定できていないというひとは多いようです。
本記事では、トレンド、新旧ブランド、できることできないこと、錯綜するヘルスデバイス情報をいったん整理して、デバイス購入や、習慣選択の参考として頂くことを目的としております。
スマートバンド&ウオッチ&リングの強みを見直す
スマートバンド、ウオッチ、リングにおいて、さまざまな商品がリリースをされてはおりますが、結局のところ、強みには主に、以下2つにわかれます。
①センサーと呼ばれる検知器によって測定対象を計測し、定量的な生体情報を取得できるという点。
センシングという技術により、密着した手首や指から、心拍や心電図、血圧といったデータを可視化
できるというところ
※機器認証の壁があり、正確性において医療機器とされる状況までなかなか行きつかないようです。
②タイマーやアラーム、トラッキング(スポーツ等)といった時間管理や、音声AIアシスタント、非接
触決済で、スマホを取り出さなくても完結できるというところ
※大手会社Apple Google Samsung HUAWEI Xiaomi Garmin Suunnto以外でも戦国時代
ウエアラブルで、健康の3大要素、①運動 ②食事 ③睡眠を見直す
①運動
エクササイズだけでなく、生活そのものがまず運動だととらえましょう。毎日の活動量を、カロリーや行動量で可視化するウエアラブルのトラッキング機能を駆使して、毎日継続を意識することが大切です。
生活と分けて、各種スポーツ時のアクティビティをトラックしたいという事であれば、特化型を選択
して、ヘルストラッキングとあわせて、モニタリングするというのがベストです。
②食事
たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素にくわえ、
ビタミン、ミネラルを加えた5つの栄養素を必要な分だけバランスよく
摂取することが大切だといわれています。
スマホとの連携がとれる食事管理アプリを使用して、毎日の食事管理を記録していくと、
身体の調子との関係が逐一チェックでき、とても便利です。
③睡眠
1日単位ならまだしも、毎日の睡眠で、スマートバンドやウオッチを装着し続け、睡眠モニタリングを継続する事に違和感を感じるというのは、私だけではないでしょう?スマホでのデータの確認が必須ではありますが、ヘルスケア機能付きスマートリングの存在価値は、そんな手首装着ストレスを解消してくれる一品です。
ただし、2024年3月現在リリースしているスマートリング製品群においては、その睡眠機能の品質に疑問符がつくものが多いので、購入検討にはより注意を払いましょう。GalaxyブランドやAmazfitブランドをはじめ、各社から近い将来の前向きなリリース情報が飛び交っていますが、実際にローンチして一定の評価を得ているヘルスケア機能付きスマートリングは、Ouraringや、SOXAIリングくらいです。ユーザー評価がしっかり得られたプロダクトは、これからとなります。
また、睡眠においては、その症状の深刻度に応じ、都度測定が必要な人と、そうでない人がいるでしょう。前者の場合は、医療機関等での相談が必要ですし、後者の場合は、ウエアラブルでなくても良いかもしれません。
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連携スマートデバイスで体重・体脂肪・体組成測定
スマートウオッチで取得したデータの収集先であるAppleヘルスやGoogleFitにて、体重・体脂肪・体組成測定データも一括管理することが可能です。
引用: 【生活習慣病予防のための健康情報サイト/e-ヘルスネット/厚生労働省】
IPhoneや、Androidスマホと、Bluetoothにて連携できる体重計・体脂肪計・体組成計を利用することで可能となりますので、よろしければ購入をお勧めいたします。
オムロン社やタニタ社からは常にラインアップがでておりますが、最近ではモバイルバッテリーで有名なAnkerから発売されているデバイスが個人的におすすめです。
ただし、購入せずとも、フィットネスジムに配置されているInbodyや、姿勢を分析するシセイカルテなどで、継続的に測定することを習慣にとりこむことでも、代替できます。
スマホや、タブレットでの可視化は、現状位置の確認に大きく役立ちますので、継続習慣のおおきなポイントとなります。
スマートウオッチでの血糖値測定 血圧測定の注意
血糖値測定に関しては、本来皮膚穿刺「侵襲的」方法にて測定するもので、糖尿病管理のエラーを引き起こす可能性があるということなので、正確性は求めずに、血糖値レベルの傾向が間違った方向に変化したかどうかを知るという事に利用を留めるべきのようです。
”スマートウォッチでの「非侵襲的」な血糖値測定に米FDAが警告”
【引用:テクノロジー>製品/Brian Bushard | Forbes Staff/Forbes JAPAN/2024.02.22】
血圧測定におきましても、オムロン社やHUAWEI社より発売されているカフを膨らまし圧力をかけて測定するオシロメトリック法を採用するスマートウオッチ以外は、緑色LEDを使用した光学式センサーで測定する方式を採用しており、医療機器としての承認はされていません。こちらも血糖値とおなじように、変化したかどうかを知るという事に利用を留めるべきのようです。
上記の点を抑えたうえで、双方IPhoneや、Androidスマホと、Bluetoothにて連携できる測定器を選択することをお勧めいたします。
血圧測定のおきましては、ウエラブルの血圧測定機能で取得するデータに不安定さがあるということであれば、 IPhone/Androidスマホと連携できる 上腕式(腕巻きつけ型or通し型)の測定器をお勧めいたします。(手首式の際は、心臓付近に手首を一定時間上げる必要性があります)
さいごに
昨今、スマートバンド&ウオッチ&リングの各社機能開発は、とても目を見張るものがあります。
ただし、その一方、機能の精度に懐疑的になってしまうものも多く存在するというところには注意しなくてはなりません。
ただし、現代人にとって、ないがしろにしがちな身体への意識を向けるデバイスとして、考え抜かれたウエアラブルデバイスは、とても素晴らしいものです。
正確ではないから使っても意味がないという事にならないよう、注意しなくてはならないポイントを抑えたうえ上手に活用していくことが、健康改善のカギとなりえます。
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